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“前向き”じゃないといけないの? その2。 [雑想]


↓その1
http://blog.so-net.ne.jp/cafe_de_akuta/2009-09-18A
↓補足
http://blog.so-net.ne.jp/cafe_de_akuta/2009-09-18B


補足を書いていたら、続きを書きたくなってしまった。
“元気”の定義付けについて。

“元気”って言葉、どんな感じで捉えられているのだろう。

「元気」を辞書で引くと。


「活動のみなこととなる気力」や「いきいきと活力の盛んなさま」とある。

これだけを考えれば、「元気?結構なことじゃないか」と思う。
では、“元気”という言葉の何に引っ掛かったのか。

ひとつは、以前「干渉社会」というタイトルで書いた記事と同じような問題。
http://blog.so-net.ne.jp/cafe_de_akuta/2009-05-28A

自発的なものではなく、周囲から強要になってしまっていること。
このことは、現在の様々なことに当てはまるのではないかと思う。


ただ、今回ここで問題としたいのは、もうひとつのこと。
“元気”をやっぱり捉え間違えているんじゃないか、ってこと。

“元気”とか“前向き”とか、“ポジティブ的なもの”ってこんなに薄っぺらくって
 いいんだろうか、って思うことが最近多い。

一方で、“ネガティブ的なこと”があまりにも倦厭され過ぎる気がしている。

先日、妻と「草食系」って何なの?、って話をした。
妻曰く、「いいじゃないねぇ」。

恋愛に積極的でない男性を、「草食系」と揶揄するけど。
ところで、いつから「肉食系」がマジョリティってことになったのか不思議だ。

恋愛に限らず、がつがつと卑しく生きてきた自分たちを省みないで、そっち
 を“正統”とするなんて、理解に苦しむ。

確かに今の若い人たちは、“元気”がない印象がある。
でもぼくからしたら、上の世代が元気過ぎたり、元気なままであろうと必死で
 いることの方がよっぽど不安で仕方がない。

要は、エネルギーとかパワーの量が問題ではないのだ。
タイミングとかバランスの問題なんだと思う。

どうもいろんなことを極端にし過ぎる。
ブレーキばっかり踏んでてもいけないけど、アクセルばっかりはもっと性質が
 悪い。

傍若無人にフルスピードで飛ばすことは、“元気”とは違う。
また、そういう大人の姿を見てきたからこそ、若い子はゲンナリして覇気に
 欠ける傾向にあるんじゃないだろうか。

世間の捉える「肉食系」で“元気”で“前向き”な人って、「他人を踏み台にし
 てでも伸し上がろうとする血気盛んな状態」なんだと思う。
そんな人たちは、“競争社会”ってものに何の疑問も持たないだろう。

そんなジェットコースターみたいな生き方から「一抜けた」しよう。
もっとも今は、最初の登りでさえゆっくりじゃないのでジェットコースター以上
 だけど。

ほどほどの元気があればそれでいい。
みんなもう十分過ぎる程の“元気”があるし、そのことにもっと感謝をしても
 いい頃だと思う。


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