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“前向き”じゃないといけないの? 補足。 [雑想]


http://blog.so-net.ne.jp/cafe_de_akuta/2009-09-18A
↑前回の記事で、“前向き”とか“元気”というキャッチは信用ならない、と
 いうことを書いた。
それについて、ちょっと補足。

「日本を元気に」的なキャッチは嘘寒い響きがある。
それはなんだろうと考えてみると、“日本”に含まれるものが人によって
 区々なのではないか、と思い当たった。

“日本”と言われれば、当然我々も含むものだ、と思うだろう。
このフレーズを意識下かどこかで、「日本“国民”を元気に」と置き換えて
 いる。

けれど、このキャッチを使う役人や企業は果たしてそうだろうか。

彼らからすれば、「僭越ながら、私どもが日本国を代表し、元気になろう
 と思います」という感覚に近いと思う。

そのとき、“国民”は除外します、なんてことは言わない。
「私どもが元気になれば、きっとみなさんにも元気が割り振られますよ~」
 というニュアンスは残すけれど。


この感じは戦時下を思わせる。

戦争の発端は、「この国をもっと元気に」だったのだと思う。
多くの人がその口車に乗ってしまった。

だが戦禍が激化すると、“元気の配当”どころか“元気の提供を強要”され
 るようになる。
この頃になって、「国が元気になる」ことと「民が元気になる」こととは全く別
 のことだと気付き始めても、後の祭りだった。

当時の人を責めることはしない。
その報いは十分過ぎるほど受けたし、痛い教訓になっているはずだから。

さて、問題は我々だ。
折角学ぶべき過去があるのだから、同じ轍を辿る必要はない。

本当に元気になりたいのだったら、自分で自分を元気付ければいい。
誰かにやってもらおうなんて思っていると、痛い目に遭うだけだ。

そして、そのためには助走が必要なのだ。
イルカがジャンプするとき、水中に深く潜っていくように。

そういう元気なら、きっと楽しくなるに違いない。
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